2022年3月5日は二十四節気で【啓蟄】(けいちつ)にあたります。土の中で冬を過ごした虫たちが穴を啓(ひら)いて出てくる様を指します。実際に日中は暖かさを感じる日が多くなり、朝晩の冷え込みと日中の暖かさとの差で防寒具選びに四苦八苦するなんて日も。スーパーなどにも春野菜・国産苺が多く並ぶようになってきました。
市場では春の商材や春作の品物が多くなってきました。山菜類、豆類、新玉ねぎ、春キャベツなど、特に野菜類に多くみられます。果物については4月末頃まで楽しめる清見オレンジのほか、紅小玉西瓜や極少量ですがさくらんぼの入荷も始まりました。
季節もの
豆類(いんげん、スナップエンドウ、絹さや) 作付けの遅れや低温・日照不足などから各産地で遅れが目立っており、例年に比べ高値での推移となっています(3/4現在)。樹の状態などに不安感は無く、気温の上昇と共に3月中旬頃には収量が増えてくるものと思われます。
清見オレンジ 国産柑橘の中でもシーズン後半にでてくる清見オレンジは、宮川早生(みかん)とトロビタオレンジを掛け合わせた品種。みかんの味わいに豊かなオレンジの香りがします。果肉はきめ細やかで、果汁も十分、甘酸のバランスがいい品種です。 現在流通している柑橘類の多くに清見オレンジが交配されており、品種育成の面でも優秀な品種です。
シーズン開始
新玉ねぎ*
収穫後に乾燥・貯蔵を行わずに出荷される新玉ねぎは、辛みが控えめで、みずみずしく柔らかな食感が特徴です。各産地の春先に収穫された新物がリレーしていくため、おおよそ5月頃まで流通予定です。
※生食用の【サラダ玉ねぎ】とは違い、あくまで乾燥・貯蔵を行わない玉ねぎを指し、生食用の品種とは異なります。
春キャベツ ふわりと空気を抱え込むようにゆるく結球する春キャベツ。1年間を通じて多く流通する、葉の巻きがギュッと強い冬キャベツとは別の品種なんです。 冬キャベツと異なる点は、葉の色が黄色みがかっている/葉の巻きがあまく、やや縦長な形/葉が柔らかくみずみずしい、などがあげられます。葉の柔らかさを生かしたサラダなどの生食に向いています。
紅小玉西瓜・西瓜
夏のイメージが強い西瓜ですが、市場では春からシーズン開始となります。とはいえ需要期ではない為、入荷量もそこまで多くはありません。ピークは5月~6月頃の初夏になります。
注意が必要なもの
輸入品目(カンキツなど) 産地の天候不順や新型コロナウイルス感染症の影響から荷物の延着などが目立つようになりました。今までは何の問題もなく産地切替等ができていた商材でも、スムーズな切り替えが難しくなってきています。
北海道産野菜 昨年に引き続き夏場に発生した高温・干ばつの影響が強く残っています。例年に比べ収穫量が少なく、サイズ感も小さい傾向です。また、じゃが芋に関しては不作の影響から今期の種芋も少ない状況となっており、今期も収量の増加が難しいものと思われます。
産地の天候によって入荷状況が変わる場合がございます
詳しい価格や規格については営業担当までご連絡ください
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