2022年2月19日は二十四節気で【雨水】にあたります。陽気が徐々に暖かいものへと変わり降る雪が徐々に雨へと変化する頃。山間では霞が見られ、独特な風景が楽しめる時期でもあります。山の雪はゆっくりと溶けはじめ、古くでは農作業の準備を始める目安ともされてきました。
市場では先週の関東地方の積雪、その後の曇天・低温などから多数の品目で生育の停滞が見られています。一方で需要の落ち込みもある為、市場全体としてはやや動きが鈍いこの頃です。 入荷状況については、今月のはじめと同じように春の商材が徐々に増えてきています。山菜類、豆類、新玉ねぎ、春キャベツなど、特に野菜類に多くみられます。果物については4月末頃まで楽しめる清見オレンジの本格的な入荷が始まっています。
季節もの
国産カンキツ各種 完熟金柑、でこぽん、せとか、伊予柑、はっさく、甘平といった国産カンキツが入荷しています。春先まで国産カンキツのベストシーズンになりますので、色々な品種の柑橘を食べ比べてみてはいかがでしょうか。
春野菜(山菜類)
菜の花、ふきのとう、たらのめ、うどなど春を感じられる商材が引き続き入荷しております。気温の上昇と共に入荷量が増えてきまが、暖かくなりすぎると花が咲いたり、えぐみが強くなるため、2月いっぱいのご使用をおすすめしております。
シーズン開始
豆類(いんげん、スナップエンドウ、絹さや) 山菜類と同様に市場では春を告げる品目の一つです。しかしながら2月中は冷え込みによる生育の遅れやそれらに伴う入荷の谷間もある為不安定な入荷状態になる事も少なくありません。入荷が安定し始める3月以降がおすすめです。
清見オレンジ 国産柑橘の中でもシーズン後半にでてくる清見オレンジは、宮川早生(みかん)とトロビタオレンジを掛け合わせた品種。みかんの味わいに豊かなオレンジの香りがします。果肉はきめ細やかで、果汁も十分、甘酸のバランスがいい品種です。 現在流通している柑橘類の多くに清見オレンジが交配されており、品種育成の面でも優秀な品種です。
新玉ねぎ*
収穫後に乾燥・貯蔵を行わずに出荷される新玉ねぎは、辛みが控えめで、みずみずしく柔らかな食感が特徴です。各産地の春先に収穫された新物がリレーしていくため、おおよそ5月頃まで流通予定です。
※生食用の【サラダ玉ねぎ】とは違い、あくまで乾燥・貯蔵を行わない玉ねぎを指し、生食用の品種とは異なります。
春キャベツ ふわりと空気を抱え込むようにゆるく結球する春キャベツ。1年間を通じて多く流通する、葉の巻きがギュッと強い冬キャベツとは別の品種なんです。 冬キャベツと異なる点は、葉の色が黄色みがかっている/葉の巻きがあまく、やや縦長な形/葉が柔らかくみずみずしい、などがあげられます。葉の柔らかさを生かしたサラダなどの生食に向いています。
注意が必要なもの
輸入品目(カンキツなど) 産地の天候不順や新型コロナウイルス感染症の影響から荷物の延着などが目立つようになりました。今までは何の問題もなく産地切替等ができていた商材でも、スムーズな切り替えが難しくなってきています。
北海道産野菜 昨年に引き続き夏場に発生した高温・干ばつの影響が強く残っています。例年に比べ収穫量が少なく、サイズ感も小さい傾向です。ジャガイモ・玉ねぎなど普段使いの野菜に大きな影響がでています。
産地の天候によって入荷状況が変わる場合がございます
詳しい価格や規格については営業担当までご連絡ください
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